アップデート タスクとその機能
最新の DAT ファイル、スキャン エンジン、サービス パック、およびパッチを取得するには、アップデート タスクを使用します。
VirusScan Enterprise に含まれているデフォルトのアップデート タスクは、毎日午後 5:00 に実行され、1 時間のランダム化が指定されています。必要に応じて追加のアップデート タスクを作成できます。
アップデート タスクの動作
アップデート タスクを実行すると次の動作が発生します。
- リポジトリ リストにある、最初に有効になったリポジトリ (アップデート サイト) に接続が行われます。このリポジトリが使用できない場合、次のサイトと接触し、接続が行われるまでまたはリストの末尾に到達するまで継続します。
- 暗号化された CATALOG.Z ファイルをリポジトリからダウンロードします。ファイルには、アップデートに必要な基本データが収録されています。このデータは、使用できるファイルやアップデートを決定するために使用されます。
- ファイルにあるソフトウェア バージョンが、コンピュータのバージョンに対して確認されます。新しいソフトウェアのアップデートが使用できる場合、ダウンロードされます。
アップデート タスクの中断
アップデート タスクが実行中に中断されると、次の処理が行われます。
- HTTP、UNC、またはローカル サイトからアップデートするタスクの場合には、次回アップデート タスクを開始する際に続きの部分から再開します。
- 単一ファイルのダウンロード中に中断された場合、FTP サイトからのアップデート タスクは再開しません。ただし、複数のファイルをダウンロードするタスクが中断された場合、中断された時点でダウンロード中だったファイルの前から、タスクが再開します。
EXTRA.DAT を使用したアップデート
EXTRA.DAT ファイルは、緊急時の一時的な手段として使用できます。EXTRA.DAT は、各アップデートのリポジトリからダウンロードされます。これにより、EXTRA.DAT を編集し、パッケージとして再度チェック インした場合に、すべての VirusScan Enterprise クライアントでアップデートされた同一の EXTRA.DAT パッケージをダウンロードして使用することができます。たとえば、同じ怪しいプログラムの検出機能を改良したり、他の新種の怪しいプログラムに対する検出機能を追加したりすることができます。VirusScan Enterprise で使用できるのは、単一の EXTRA.DAT ファイルのみです。
ヒント: EXTRA.DAT ファイルが不要になったら、マスタ リポジトリから削除して複製タスクを実行してください。これにより、すべての分散リポジトリ サイトからファイルが削除されるため、アップデート時に VirusScan Enterprise クライアントが EXTRA.DAT ファイルをダウンロードするのを防ぎます。デフォルトでは、毎日の DAT ファイルに新しい検出定義が追加されると、EXTRA.DAT にある新しい不審なプログラムを検出しても無視されます。